「呼吸力」という言葉は合気道界で広く使われていますが、その解釈はそれぞれずいぶん違うみたいです。
私の教わった先生も「呼吸力」をとても大事にしていました。
ちなみにこの先生は開祖の直弟子で、昭和30年代に合氣道九段をいただいたすごい先生でした。その先生は10年余前に亡くなり、いま私はその先生のお弟子さんだった師範の門下で稽古しています。
亡くなった先生の「呼吸力」は他の方々のいう呼吸力とはまただいぶ違い独特なものでした。
先生はとにかく力を抜いて相手の力とぶつからないことを強調され、実際に先生の手を取ると、紙のようにフワッと軽く、何をされた感じもないのにコロンと転がされてしまうようなことが度々ありました。「倒された」というより自分の体がフワ~っと軽く、そして不安定になって勝手に転んだ感じです。
私もそんな先生の「呼吸力」を追い求めてずっと稽古していますが、先生の域にはまだまだ到底及びません。
先生は「呼吸力は心から生まれるのです」と常々言っていましたからね・・・
「合気とは愛なり」の境地はまだまだ、ず~・・・・・・・っと遠くです(苦笑)
「 三十四 かじょう 」 だーれだ?・4
文章・イラスト クラゲ大盛り※