私は合気道を理解する上で「戦争」はとても大事なテーマであると思っています。
合気道開祖の生きた時代の日本は日清戦争、日露戦争、第一次世界大戦、日中戦争、アジア太平洋戦争と戦争に次ぐ戦争の時代でした。
日本の終戦後も隣国でに朝鮮戦争、ベトナム戦争が勃発しています。開祖自身も青年期の兵役中には日露戦争に参加しており、戦争の悲惨さを常に目の当たりにし続けた人生でした。
戦前の頃の合気道は陸軍、海軍の門人も多く、開祖も求められて複数の軍関係施設に指導に赴いていました。でも開祖はずっと合気道の本当の目的は平和な社会の実現であるとしていました。
戦争のない世界を目指したい、合気道はそういう世界を創る人々を育てる武道にしたい。それが、開祖が合気道に託した最も大切な願いだったんじゃないかな・・・と、私は思っています。
「 三十九、四十 かじょう 」
あの頃、から、今へ・1、2
文章・イラスト クラゲ大盛り※