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合気道と食べ物、お酒

スポーツ選手は「何をどう食べるか」ということをとても大事にしていますが、合気道はどうでしょう?

スポーツ選手は筋力や持久力を高めたり大会に合わせてコンディションを整えるために食事には大変気を使っているようです。

 

一方、私の知る限り元々の合気道は食事については無頓着です。何を食べるべきだとか、食べてはいけないとか、開祖がそういうことを指示したという話を聞いたことがありません。ただし開祖ご自身は玄米食を常とし、信仰上の理由で牛肉や豚肉といった獣肉は食べなかったそうです。また老年期に入ってからはお酒もほとんど飲まなかったそうです。玄米を常食したのは、戦前に門下にいた東大医学教授の二木謙三博士に奨められたからのようです。

 

亡くなった私の先生も玄米食で獣肉は食べなかったそうです。お酒はお好きだったらしいですけど…

 

時代的に考えて、合気道が発展し始めたのはアジア太平洋戦争前後の昭和初期~中期のことで、まだ貧しかったその頃の日本では食事を選り好みするのは贅沢だという観念もあったでしょう。合わせて、武道は大会とか特別な時だけ力を発揮すればよいのではなく、「生きること全てが武道」ですから、むしろなんでもありがたく食べてそれをしっかり血肉とし、日々をつつがなく過ごす、ということが大切に考えられたのではないかなと思います。お酒は・・・まぁほどほどにってところでしょうか・・・笑

 

さてこれを書いている12月は忘年会やクリスマス会のシーズンですね。私はお酒も飲み会も大好きです。そして私たちの合気道では「飲み会も稽古」です(笑)。いや、ほんとの話、お酒が回ってくるとそこかしこで合気道談義が始まり、お互いの手を掴んで技を試したりし始めます。そういう時の方が、普段の稽古では話せないことが話せたり、リラックスしているからかいい技が出ることもあります。

 

道場の稽古ばかりが稽古じゃないですね。世界の全てが修業の場です。。 

 

「 六十四かじょう 」聖夜の光は結ぶ心?・2

 

文章・イラスト クラゲ大盛り※